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世界一開かれた王室

 世界最古の王室であるデンマーク王室は、国民から幅広い支持を得ています。デンマークの数ある政党の中でも、共和制への移行を訴える政党は今のところありません。その高い人気の秘密は、ひとえに王室のオープンな姿にあるようです。

 女王マルグレーテ2世は、1940年4月16日、フレデリック9世(1899-1972)とイングリッド妃(1910-2000)の長女として生まれました。妹にベネディクト(1944-)とアネ・マリー(1946-)がいましたが、他に兄弟はできませんでした。1953年の法改正によって女性にも王位継承権が認められ、1972年に即位しました。その間、コペンハーゲン、オーフス、ケンブリッジ、ロンドン、パリの各大学で政治学と考古学を専攻し、1967年にフランスの外交官アンリ・ラボード・ドゥ・モンプザ伯爵(1934-)と結婚、長男フレデリック(1968-)と次男ヨアキム(1969-)を生みました。
 女王は大変なマルチタレントとして知られ、刺繍や記念切手のデザインをはじめとして、王立劇場の衣装や舞台装置、国立保養林のエントランス、聖職者の法衣、テレビ・ドラマの衣装等を手がけたほか、挿絵や抽象画を描いたり、翻訳をしたりと、その活躍ぶりは枚挙にいとまがありません。
 とても気さくな人柄で、ぶらりと街中に出歩くこともあって、市民から大いに親しまれています。自治領の女王でもあるため、フェロー諸島の民族衣装で当地の輪舞に参加したり、エスキモーの衣装を身にまとったこともあります。
 普段はコペンハーゲンのアメリエンボー宮殿に暮らしていますが、夏の住まいにはオーフス近くのお城が使われ、春と秋は北シェラン島のお城で過ごすことがあります。また、フランスのカオール地方にもお城を持っていて、そこでは絵などの趣味に専念します。

 女王の夫君ヘンリック (「アンリ」のデンマーク名)は、少年期をインドシナで過ごした経験があり、文学と東洋言語の修士号を持っています。女王と共同でフランス文学(特にボーヴォワール)の翻訳をしたり、詩や自伝、グルメに関する本を書いたり、カオールのお城でワインを製造したりと、こちらも多才ぶりを発揮しています。

 次期国王になる予定のフレデリック皇太子もまた、型破りの人物です。
 オーフス大学では、普通の学生と同じように、カフェ、コンサート、映画、サッカー観戦に行き、庶民的な学生生活を満喫しました。あるときはラジオ番組に出演して、司会者とファーストネームで呼び合い、ハードロックの演奏を披露しました。一時期、ハーバード大学へ留学したり、ニューヨークの国連で実習生として働いた経験もあります。
 1995年に政治学の学位を得てオーフス大学を卒業すると、今度は、海軍のエリート潜水部隊に入隊。もちろん特別扱いはなく、厳しい訓練に耐えうるだけの心身の力強さを示しました。さらに、1998〜99年にはパリのデンマーク大使館で書記官も務めました。
 このほかにも、パラシュートで飛び下りたり、軽飛行機を操縦したり、お忍びでコペンハーゲン・マラソンに参加したり、グリーンランドの極地を犬ぞりで探検したりと、とにかく破天荒な王子様です。
 そんなフレデリック皇太子にふさわしい花嫁は誰なのか? ・・・それは長らく人々の関心の的でしたが、2004年5月14日、めでたく皇太子はオーストラリア出身のメアリー・ドナルドソンさんと結ばれました。

 伝統にとらわれない開かれた姿勢は、次男ヨアキム王子の結婚に際しても見られました。お相手は5つ年上の香港人アレクサンドラ・マンレイさんで、それまで投資会社の副部長をしていたキャリア・ウーマンでした。2人は香港のパーティーで知り合い、1995年に結婚。1999年にはニコライ王子、2002年にはフェリックス王子が生まれています。(2005年3月23日離婚)

 このようにとても開放的なデンマーク王室ですが、たった一つ閉鎖的なところも指摘されています。それは税金の支払いです。未だに株や債権による利益に免税特権のある王室は、ヨーロッパではデンマークだけだそうです。しかし、何はともあれ、最近の世論調査で9割以上の人が君主制を支持したことが示すように、デンマーク王室の人気は絶大なのです。




(女性名はで表記してあります)
1. Gorm the Old

2. Harald I Bluetooth

3. Sweyn I Forkbeard



4. Harald II Sweynsson


5. Canute I the Great

6. Hardi Canute


Estrid Svendsdatter

8. Sweyn II Estridsen

7. Magnus the Good



9. Harald III Hen


10. Canute II the Holy


11. Oluf I Hunger


12. Erik I the Very Good



13. Niels

Magnus

18. Canute III Magnussen


Harald Kesja

16. Oluf II


Ragnhild Eriksdatter

15. Erik III Lamb


14. Erik II Emune

17. Sweyn III Grathe


Canute Lavard

19. Valdemar I the Great



20. Canute IV


21. Valdemar II the Victorious



22. Erik IV Ploughpenny


23. Abel

Erik I Abelsen



24. Christoffer I

25. Erik V Klipping

29. Valdemar IV Atterdag


Valdemar IV Eriksen

Erik II Valdemarsen

28. Valdemar III Eriksen


26. Erik Vl Menved


27. Christoffer II


Richiza

Sophie Nicolausdatter

Henrik Gerhardsen

Gerhard VI of Holsten



Ingeborg

Maria of Mecklenburg



31. Margrethe I

30. Oluf III


Adolf of Slesvig Holsten


Hedvig of Holsten

34. Christian I



32. Erik Vll of Pommerania


Katarina

33. Christoffer III of Bavaria


35. Hans

36. Christian II


37. Frederik I

38. Christian III

39. Frederik II

40. Christian IV

41. Frederik III

42. Christian V

43. Frederik IV

44. Christian Vl

45. Frederik V



46. Christian Vll



Louise



Frederik


47. Frederik VI
Louise Caroline of Hessen-Kassel



Louise Frederiksdatter



48. Christian VIII

50. Christian IX

51. Frederik VIII

52. Christian X

53. Frederik IX

Louise of Hessen-Kassel 49. Frederik VII






Henrik

54. Margrethe II Benedikte Anne-Marie




MaryFrederik Joachim

Alexandra


Nikolai


Felix

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