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◆課税水準の比較◆



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| スウェーデン |
52.0% |
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| デンマーク |
49.5% |
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| フィンランド |
46.2% |
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| ノルウェー |
43.6% |
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| イタリア |
42.7% |
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| ドイツ |
37.0% |
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| スペイン |
34.2% |
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オーストラリア |
29.9% |
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| アメリカ |
28.9% |
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| 日本 |
28.4% |
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デンマークはすぐれた福祉国家として知られています。デンマークでは誰もが原則として無料で病気の治療を受けることができます。入院も、出産を含めて一切お金がかかりません。また、学校の学費は大学に至るまで無料のため、すべての子供に平等な教育の機会が与えられています。高齢者福祉や年金制度も充実していますし、失業手当や低所得者への住宅手当など、さまざまな助成金制度も整っています。このように福祉国家は、国民ひとりひとりが社会の恩恵を享受できるようにするという理念に基づいています。
しかし、こうした充実した社会福祉を支えているのは、極めて高い税金です。デンマークは世界でもトップレベルの高い課税水準を持っており、個人収入の実に49.5%が所得税となります。また、消費税率は25%にも上ります。
この高額な税金をどういう目的に使い、いかに配分するかを決定するのは国であり、そのためデンマークにおいては国家の果たす役割は他の国と比べて大きな割合を占めています。しかし、デンマークは決して中央集権国家ではありません。むしろ逆に地方自治体への分権がしっかりとなされていて、住民に身近な福祉サービスが提供できるようになっています。具体的には、国(スタト)・県(アムト)・市(コムーネ)という3つの段階での、行政の役割分担がはっきりしています。
◆医療における役割分担◆

| 国 (スタト) |
県 (アムト) |
市 (コムーネ) |
法律・ガイドラインの制定、
病院・医療従事者の監督
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県立病院の運営、
家庭医制度の管轄
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訪問看護、歯科治療、
学校保健など
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医療の分野を例にとって、この3段階の役割分担を見てみることにします。
まず国(スタト)の段階では、保健省が医療にかかわる法律やガイドラインを定めます。そして保健評議会が医療関連の監督を行います。
次に県(アムト)の段階では、病院や母子医療センターを運営したり、家庭医制度を管轄したりします。デンマークの病院はほとんどが県立であり、県は医療全般に大きな役割を担っています。また、デンマークの医療制度では患者はまず家庭医の診察を受けて必要に応じて病院へ紹介されますが、この家庭医に報酬を支払うのもアムトです。アムトは全国に14か所あり、その予算の大半を医療が占めています。
そして市(コムーネ)の段階では、訪問看護、歯科治療、学校保健など、生活に密接なサービスを幅広く行います。コムーネは全国に275か所あり、多くは人口数千人の小規模な自治体です。
こうした3層構造での行政活動は、医療のほかにも障害者福祉、教育、労働、年金、助成金など、さまざまな分野において見られます。デンマークでは、このような地方自治体への分権化によって、市民生活に密着した質の高い社会福祉が可能となっているのです。
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